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長引くマスク生活で骨が弱くなる!?特に育ち盛りの子どもや高齢者は「隠れ酸欠」に要注意‼

長引くマスク生活で骨が弱くなる!?特に育ち盛りの子どもや高齢者は「隠れ酸欠」に要注意‼

長引くコロナ禍で骨折が増えていると言われ、その一因にマスク生活が関係していると指摘する声があります。
マスク生活とカルシウムとの驚きの関係を解説いたします。



コロナ禍で骨折が増える理由

新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は一変しました。
特に日本ではマスクなしの生活はもはや考えられなくなっています。
しかし、コロナ禍で意外にも骨折する子どもや高齢者が増えているのをご存じでしょうか。
その理由は2つ考えられます。

1.外出が減ったため、単純に運動不足となり、運動機能が鈍くなってしまったため。
2.マスク生活によりカルシウムが不足して、骨が溶け出しやすくなっているため。

「1」の運動不足は、近所を散歩したり、家の中でストレッチをしたりするなど適度にカラダを動かして予防していただくしかありませんが、「2」のマスク生活で骨が弱くなるとはいったいどういうことなのでしょうか。



マスク生活でカルシウムが不足する?

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マスク生活で骨折とは信じがたい話ですが、実は長引くマスク生活で呼吸が浅くなり、軽い酸欠状態(隠れ酸欠)になると多くの専門家が指摘、メディアなどでもたびたび取り上げられるようになりました。

酸欠状態になると人間のカラダは酸性に傾きます。
そこでバランスをとろうと体内で働いてくれるのがカルシウムです。

酸欠状態で傾きかかった酸性を中性に戻すために血液中のカルシウムが使われ、本来骨に使われる筈であったカルシウムが足りなくなってしまう恐れがあるのです。

骨のために使われる筈だった血液中のカルシウムが足りなくなれば、骨が溶け出しやすくなってしまいますので、運動不足の上に骨が脆くなっている可能性もあり、余計に骨折しやすくなるという原理です。

また、マスク生活で酸欠状態になると、不安やイライラが倍増するとも言われています。
これもまたカルシウムをどんどん消費してしまう要因です。

マスク生活でカルシウム不足のリスクがあるとは意外に思われるかもしれませんが、特に成長期でカルシウムを必要としているお子さまや、骨密度が低下しているご高齢の方、閉経後の女性などはより注意が必要です。



隠れ酸欠を防ぐための3つの方法

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*正しいマスクの着用
*意識した深い呼吸
*カルシウムの積極的な補給

酸欠にならないためには、まず自分に合った正しいマスクを選ぶようにしましょう。
材質や機能はしっかりしていても呼吸のしやすいもので、自身の顔のサイズにフィットするものを選んでください。

換気がしっかりできている場で周囲に人がいないような時は思い切ってマスクを外し、深呼吸をするように心がけましょう。
呼吸が浅くなってしまっているわけですから、意識して深い呼吸をすることが大切です。
新鮮な空気を吸って、できるだけ長く吐き切るようにすることがポイントです。

また、不足しがちなカルシウムをしっかり補ってあげることも大切です。
牛乳などの乳製品小魚などや吸収を助けてくれる、イワシやサケなどの魚類キノコ類などに含まれるビタミンDと一緒に摂るようにしましょう。

特に隠れ酸欠になっていそうだと心配に感じる場合は、食品からだけでカルシウムをうまく吸収することはなかなか難しいと思いますので、医薬品サプリメントなどでしっかり補うことをおすすめします。



ちょっと待って!安易なカルシウム補給は逆効果!?

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骨折予防のためにも、カルシウムはしっかり補給していただきたいのですが、ここで大きな注意点があります。

よくカルシウムさえたくさん摂れば、それがそのまま骨になって、骨が丈夫になると信じている方が多くおられますが、それは大きな誤解です。

カルシウムは体内に蓄積されないと意味がありませんので、しっかり吸収されなければただ体外に流れ出ていくだけです。
先ほどご紹介したように、ビタミンDなど吸収を助ける食材などと一緒に効率よく摂取することをおすすめします。

特に牛乳さえたくさん飲めばいいと思う方は要注意です。
牛乳は確かにカルシウム補給にとてもいい食材ですが、牛乳には乳脂肪という脂肪分リンが含まれています。

たくさん摂取すると却ってカルシウムの吸収を阻害してしまいますから、何でもそうですが摂り過ぎには十分注意してくださいね。



マスクによる肌荒れもカルシウムで予防効果あり!?

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長引くマスク生活で、マスクむれによる肌荒れでお悩みの方も多いと思います。
そこで、最後におまけとして、肌荒れも実はカルシウムと無関係ではないという豆知識をご紹介します!

一般にカラダが酸欠状態になると、血管が収縮して血液循環が悪くなり、肌の色つやや潤いが低下します。
その上に、マスクでむれた状態で擦れたりするので、角質がどんどん取れていって肌荒れが起こりやすくなります。

そういう意味でも、カルシウムをしっかり補ってカラダを酸欠状態から戻してあげた方がマスクによる肌荒れの予防効果は上がります

マスク生活がいつまで続くかわかりませんが、隠れ酸欠により、骨折リスクをはじめさまざまな心身の不調をきたす恐れがあります。

ぜひご参考にしていただき、心身ともに健康で快適な生活をお過ごしくださいね。

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