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カルシウムって何?

カルシウムって何?

カルシウムと聞いて何を連想しますか?「骨」、「歯」、「牛乳」など様々な言葉や情報が浮かんでくるかもしれません。私たちにとって身近でよく耳にする栄養素の一つで、「カルシウムをとると骨が丈夫になる」などという話は誰でも一度は聞いたことがあると思います。それだけ、人間の体にとって欠かせない重要な栄養素であることは事実です。しかし、一体カルシウムとは何なのか、どのような形で存在しているのか、どのような働きがあるのかなど、正しい情報を詳しく知っている方はどのくらいいるでしょうか。

これから、知っているようで知らなかったカルシウムの世界を美味しいレシピを交え一緒にみて見ましょう。

カルシウムの語源は、ラテン語のcalx(石灰岩)に由来すると言われており、科学で習う元素記号でも「Ca」として登場するように、自然界においては石灰などに含まれています。私たちが口にする食物中にもカルシウムは含まれており、栄養学においては五大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)のうちのミネラルの一種として位置付けられ、私たちの身体に最も多く(成人体内では約1kg)含まれる無機質です。

体内に存在するカルシウムのうち、約99%が骨や歯などの硬組織に存在し、残りの約1%が血液・体液・軟組織などに分布しています。そのため、主にカルシウムは骨や歯を作る材料として広く知られていますが、実はそのほかにも、カルシウムは人間が生きていくために欠かせない働きを体内で担っています。

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このような様々な働きを担っているためカルシウムが不足すると、充分に成長することができず骨や歯が弱くなるばかりか、筋肉の興奮による痙攣や神経過敏(イライラする・落ち着かない)も引き起こされてきます。 幼児期にカルシウムが不足すると、骨の発達障害が起こり、成長が悪くなります。その後も不足状態が長期間続くと骨密度が低下し丈夫な骨が形成できず、閉経後の女性や、高齢期において骨粗鬆症が起こりやすくなります。つまりカルシウムは骨の成長期だけでなく、生涯を通して充分な量を摂取することが重要なのです。

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